二十一日 夜
すべてのもののつくりぬしなる神よ、わたしはたましいを高くあげて、この日のもろもろ
の幸いを感謝いたします。
生きることの単純なよろこびを
わたしのまわりに見ききするすべてのものを
田園の甘美な平和と、こころよい都会の雑踏を
すべて明るく、美しく楽しいことを
友人たちと、よい交わりとを
なすべき仕事と、それをなしとげる技術と力とを
一日の仕事をおえて遊ぶ時を、またそれを楽しむ健康と、たのしい心とを
けれども、永遠の父よ、わたしがここにいつまでもいるべきものと思うことがけっし
てありませんように。地上にあっては旅人であり、巡礼であることをつねにおぼえさ
せてください。「この地上には、永遠の都はない、来たらんとする都こそ、わたした
ちの求めているもの」です。恵みの主よ、どうか地上の喜びに心をうばわれて、
清らかな天の喜びを追い求めることを忘れることのないように、わたしを守ってください。
この日うけた幸福が、わたしのあまりにも世俗的な心のわなとならないようにしてください。
もし、幸福のかわりに、きょうわたしがすこしでも失望や敗北を味わい、喜びを求めてかえっ
て悲しみにあい、健康を願ったのに病を得たとしましたなら、どうかそれらをみ手か
ら受け、この地上がわたしのほんとうの故郷ではないことを思い起こすよすがとする
ことができますように。
主よ、感謝いたします。あなたはわたしの心に永遠の思いを植えつけてくださったの
で、いかなる地上のものも、わたしを全く満足させることはできません。目の前にあ
るよろこびは、みな悲しみや不安と織りまざっておりますので、わたしは上を見上げ
て、もっと完全な祝福を思わざるを得ません。何よりも感謝すべきことは、あなたが、
わが主イエス・キリストの栄光の福音のうちに与えてくださった、つきざる生命のた
しかな希望と約束であります。アーメン