十六日    夜

主よ、弱く、またもがいているわれら人類に対するあなたの永遠の愛は、われらの主
イエス・キリストのとうとい生涯と死とに全く明らかに示されています。いま、わが
主のみ苦しみをしのばせ、主の悲しみにあずかることによって、主のみ力と平安の秘
密をもまた学ぶことを得させてください。
わたしは、ゲツセマネを思い起こします。
ユダがどのように主を裏切ったかを
ペテロがどのように主を知らないと言ったかを
「弟子たちはみな主を見捨てて逃げ去った」ことを
主がむちでうたれたことを
いばら冠を
かれらが主につ.ばきしたことを
また葦で主の首をたたいたことを
主の手と足とを釘でさしたことを
主の十字架の苦しみを
主の渇きを
主が「わが神、わが神、と叫.はれたことを。
どうしてわたしをお見捨てになったのですか」

「主のうけたまいし みくるしみの
深さをいかでか はかりうべき
ただそは我らの つみをゆるし
けがれをきよむる ためぞと知る」。

恵みふかい神よ、いまみ前にひざまずくわたしを、キリストの十字架に生かされ、救
われた多くの人の群れに加えてください。世々にわたって、主のみ苦しみから流れ出
た救いの力を、いまわたしのたましいにもそそぎこんでください。ここに罪のゆるし
を見いだすことができますように。ここに、罪の苦しみを負われるキリストの重荷を
分けて負うことを学ばせてください。アーメン